日本人は木造建築の技術を磨いてきた。そのため木造の住居を作る技術は天下一品でも、非木造建築の住居を作る技術はそれほどでもない。その証拠にすべてのマンション住人は「音問題」で悩まされている。日本は地震国であるために、耐震に気を配った建物の基準を優先させている。そしてコンクリートと鉄骨の生活をしたことが今までなかった。コンクリートと鉄骨でできた会社に勤めたことはあっても、コンクリートの住居の中での生活をしたことがない専門家と行政で住居の基準を作ったのだ。大きな音問題の盲点がここにある。本当に音問題を根本から解決するならば、住居の基準からやり直さなくてはいけないのである。そんなことを言っても、現実に日本では五三○○万人がマンションで生活している。全員が日々音のことで神経を悩ましていると言っても、過言ではない。問題はそれほど深刻だ。最優先で解決しなくてはいけない問題である。高いお金を出して購入しても、音に気を遣わなければならない。