高い機関銃を手にして使えないのも悔しいが、カラスの連絡網は凄くて、あれだけの数がマンションの周りにいたのに、一羽のカラスもマンションに寄ってこなくなった。東京都もカラス対策をしている。東京都の方針は、追い払ってもカラスは少なくならないので捕まえるという作戦で、一年間で五○○○羽捕まえた。だが東京のカラスは少なくなったように見えない。我々マンション住人はカラスが良い動物とは思えない。マンションは都会に多く建ち並んでいる。マンション住人は、ゴミをあさって散らかすカラスの姿しか見ていない。夜明け前からカラスは動きだす。ただ動くだけなら問題はないが、あの鳴き声である。もう少し寝ていたいのに、必ずカラスの鳴き声で目が覚めてしまう。憎つくきカラスである。姿も美しくないから、世の中にカラスは必要ないと思っているぐらいだ。東京都のように、捕まえることでカラスの実数を少なくすることが一番堅実でいいのかもしれないが、我々住人はカラスを捕まえる勇気がない。だからせいぜい機関銃を買って、忘れた頃に来るカラスを追い払うことしかできない。管理組合の経費で、カラスを撃つことに心の抵抗のない人数名に機関銃を渡すと、そのマンションのカラス問題は解決する。